抜歯やブラケット不要 成長とともに歯ならびをただしていく方法
◆予防矯正治療とは
早期予防矯正治療とは、乳歯列期や混合歯列期の子どもを対象に行う矯正治療のことです。
ブラケットやワイヤーをつけて矯正を行う本格的な矯正ではなく、お口周りの筋肉の使い方を筋機能訓練を通して正していきながら、歯ならびに悪影響が及ばないような取り組みを行なっていく治療方法です。
こどもの頃についてしまったお口の悪い習慣があると、歯ならびに影響を与えるだけでなく、呼吸法やかみあわせなどにも悪影響が出てくることが想定されます。
お子さんの口腔機能の健全な発達を促していくと共に、美しい歯並びを手にいれるための治療方法として、当院ではマイオブレース・システムと筋機能訓練を中心としたこどものための予防矯正治療を行っています。
◆マイオブレース・システムとは
マイオブレース・システムは、オーストラリア発祥のこどものための予防矯正治療を目的とした新しい矯正システムです。
マウスピース型の装置を用いて、お口の機能を整えていくことで
悪い歯並びに影響を及ぼすであろう習慣を正していきながら、根本的原因にアプローチをしていきます。
早期から予防矯正治療と筋機能療法を行うことで、永久歯列になってからブラケットやワイヤーを用いた抜歯を伴う本格矯正ををしなくても自然で綺麗な歯並びを獲得できることが想定されます。
早期予防矯正治療は予防的な治療になるので、より精密なかみあわせや審美性を求める場合には、永久歯列期において本格的に矯正治療(2期治療)に進む方法をご選択いただけます。
早期予防矯正治療を事前に行っておくことで、大きな歯並びの問題はすでに改善された状態で本格矯正治療(2期矯正)を進めることになります。ですので、の総合的な矯正治療期間を減らすことに繋がると考えています。
治療に最適な年齢は3歳から15歳と言われています。口腔内に取り外し可能なマウスピース型の装置を日中1日1時間と夜間就寝中に装着します。
◆マイオブレースの効果
マイオブレースの効果としては以下の通りです。
間違った口腔習癖を改善する
顎の発達や位置を改善する
歯並びを改善する
顔の骨格の最適な発達を促す
健康改善
健康な食習慣を促す
これらを促すために、治療中のこどもたちには以下のことを筋機能療法を通してトレーニングを行い、悪習慣の改善を行います。
鼻呼吸
安静時の正しい舌の位置
正しい飲み込み方
唇を閉じた姿勢
◆筋機能療法とは
筋機能療法(Myofunctional Therapy:MFT)はお口まわりの筋肉の後天的なアンバランスを舌や口唇、頬などの口腔顔面筋のトレーニングを通して整えていきながら悪習癖を改善していく療法です。
歯ならびやかみあわせは遺伝的な要素だけではなく、幼少期の子供の生活習慣や癖などさまざまな要因が影響していると考えられています。
例えば口呼吸が癖になってしまっているいわゆる「おくちポカン」な状況が長期に渡り続いてしまうとお口周りの筋肉の弛緩につながることが懸念されます。
他にも舌を前に出す舌突出癖や、指しゃぶりなどもこどもたちによく見られる悪習癖といえるでしょう。
これらの悪習癖は筋肉の使い方に不調和が生じることで、お顔の筋肉の問題だけではなく、歯ならびにも影響がでてきしてしまうのです。
筋機能療法の中で、正しい筋肉の使い方を学んでいくことで子供たちに将来的に起こりうる問題のリスクを減らしていくと同時に、成長とともに
美しい歯はならびが獲得できるように取り組みをしていくことが効果的であると考えます。
マイオブレースをただ使うだけでは、正しい効果は得られません。
装置を正しく使い、そしてご自宅でもトレーニングを毎日継続していただくことで、子供たちの正しい機能獲得と歯並びの実現が可能だと考えています。
当院の早期予防矯正治療の流れ

治療期間・回数
費用(※症状・状態によって金額は異なります。)
付随処置費用一覧(上記根管治療の際に必要に応じて費用が発生します。)
リスク・副作用
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治療前診断では見つからなかった歯の破折が治療中に発見されるような場合には歯を可能な限り保存する方法を検討しますが、将来的に抜歯になる場合があります。
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精密根管治療中にもニッケルチタンファイルが根管内で破折する場合があります。
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炎症が強い場合には初回の治療だけでは痛みが消失しない場合があります。その場合には鎮痛薬の併用や、次回の治療をはやめに再開する必要があります。