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【症例写真あり】「歯磨きしなさい!」が届かない中学生男子|GBTでプラークを「見える化」して自分で歯磨きできるようにサポート

9月6日
読了時間: 9分


<目次>


こんにちは。アンナ先生です。


「何度言っても歯を磨いてくれないんです。」

「ちゃんと磨いていると言うんですが、本当に磨けているのかわからなくて…。」


今回ご紹介するのは、そんなお悩みを抱えてお母様と一緒に来院された、中学生男子の患者さんです。


思春期になると、親子の距離感も少しずつ変わってきますよね。


小さい頃なら、

「ちゃんと歯を磨こうね」

と声をかけたり、仕上げ磨きをしたりできます。


でも中学生になると、

「歯を磨いた?」

と聞くだけでも嫌がられたり、


「磨いたよ!」

と言われたら、それ以上お口の中を確認することも難しくなります。


もちろん、仕上げ磨きなんてさせてもらえないでしょう。


今回のお母様も、

「歯磨きをするように言っているのですが、なかなか言うことを聞いてくれないし、本当に磨いているかもわからない。」

と、とても悩まれていました。


そんな中で、「子どもの歯磨きをどうにかしたい」とTOMOE DENTAL CLINICを探して、ご来院くださいました。


まずは、お口の中を「見える化」してみる

今回も、GBTのプロトコールに沿って診療をスタートします。

まずは口腔内の診査と評価です。

こちらが染めだし前の写真です。

染めだし前の写真。どこにバイオフィルムが繁殖しているかわかりますか?
染めだし前の写真。どこにバイオフィルムが繁殖しているかわかりますか?

私たち専門家の目からみるともちろん歯肉の腫れている部位やプラークはざっくりは状態を把握することはできますが、実際にどれくらいバイオフィルムが繁殖しているかは一見ではわかりません。


歯周ポケットや出血の有無を確認することもとても大切です。


そして次に行うのが、バイオフィルムの染め出しです。

歯の表面や歯周ポケット内にどれくらいバイオフィルムが付着しているのか。


現状をしっかりと専門家も患者さんも

「見る」ことが大切です。


染め出した直後はこちら。


お口全体に、かなり多量のバイオフィルム(プラーク)が蓄積していました。


みなさんここまでのバイオフィルム量を想像できていましたか?


多くの方は「え、こんなに?」

と感じたかもしれません。


特に目立ったのが、濃い紫色に染まっている部分です。

染め出しの色は、単純に

「汚れている・汚れていない」

を示しているわけではありません。


今回のように濃く染まっている部分には、長期間除去されずに成熟したバイオフィルムが存在している可能性があります。


今回の染めだしにはEMS社のGBT BIOFILM DISCLOSERを使用していますので

濃い紫色に染色されたバイオフィルムはなんと少なくとも2日以上歯にくっついたままのバイオフィルムなのです👀

※染色液の種類や判定方法によって色の解釈は異なります。

BIOFILM DISCLOSER
BIOFILM DISCLOSER

そしてこの写真から読み取れるのは、この患者さんは下の奥歯はある程度磨いているものの、

上の歯には歯ブラシが十分に当たっていないということです。


そして特に問題だったのが、

上の前歯。

ほとんど歯ブラシが当たっていないような状態でした。


大量のバイオフィルムに唖然|自分の歯を鏡でみて一言「やばい。」

染め出されたお口の中をご本人に見てもらいました。


すると、


「……やばい。」


思わず出た一言。


私は、ここがとても大切だと思っています。


お母様から、

「ちゃんと歯磨きしなさい!」

と言われ続けても、なかなか行動につながらない。


でも、

自分のお口の中を自分の目で見てみる。

すると、


「ここ、全然磨けてないじゃん。」


と、自分自身で気づくことができるのです。


これが、GBTにおける「Disclose(染め出し)」の大きな意味のひとつです。


「汚れていますね。では、クリーニングしましょう」では意味がない。

ここからが、GBTで非常に大切なところです。


染め出されたバイオフィルムを見ながら、

「ここが磨けていませんね。」

で終わらせません。


磨けていないのは事実かもしれませんが

そこを指摘するのではなく


バイオフィルムが繁殖している事実を共有するのです。


ここから実際に患者さんが持ってきてくれた普段使っている歯ブラシを使って、


「じゃあ、この汚れをどうしたら落とせると思う?」

と、一緒に考えます。


歯ブラシの持ち方。

当てる角度。

動かし方。


そして、

どこに歯ブラシを当てれば、このバイオフィルムが落ちるのか。

実際に染め出された汚れを確認しながら、ブラッシングをトレーニングしていきます。


歯科医院で歯を磨くのは、私たちではない。

これは私がGBTを行ううえでとても大切にしている考え方をお伝えしますね。


歯科医院でどれだけきれいにクリーニングしても、

患者さんが帰宅した後、


毎日歯を磨くのは患者さん自身です。


だからこそ、

「今日はきれいにしておきました。」

では不十分なのです。


歯科医院の役割は、

その場でバイオフィルムを除去することだけではありません。


患者さん自身が、

「自分のお口の中を知る。」

↓

「自分の磨けていない場所を知る。」

↓

「どうすればきれいにできるのかを知る。」

↓

「自宅でも自分で実践できるようになる。」


ここまでサポートすること。


そのサポートをした上で、徹底的にバイオフィルムを除去する価値がうまれるのです。


「綺麗にする。」


ことだけに注目しすぎてしまうと、専門家の満足でおわってしまい

患者さんの成長をとめてしまうのです。


苦戦しながらも、少しずつブラッシングを修正

もちろん、最初から上手に磨けるわけではありません。

歯磨きってむずかしいんですよ。


特に、今まで歯ブラシがほとんど当たっていなかった場所は、ご本人にとっても、


「どうやって磨くの?」

という状態です。


そこで、染め出されたバイオフィルムを一つひとつ確認しながら、

「ここに歯ブラシを当ててみよう。」

「もう少し角度を変えてみよう。」

「ここは奥から入れてみよう。」

と、一緒にブラッシングをトレーニングしていきました。


そして、

「ここは自分で落とせた!」

という感覚を持ってもらう。


これも、とても重要なポイントです。


そして、ここからがAIRFLOW®の出番です。

セルフケアのトレーニングが終わったら、いよいよプロフェッショナルケアです。

プロフェッショナルケアに辿り着くまでにもいろんなステップがありましたね。


ここで活躍するのが、

AIRFLOW® MAX。


ハンドピースの先端からパウダーとお水がスプレー状になってでてきます
ハンドピースの先端からパウダーとお水がスプレー状になってでてきます

患者さん自身のブラッシングだけでは、どうしても除去しきれないバイオフィルムを、AIRFLOW®で徹底的に除去していきます。


使用するのは、AIRFLOW® PLUS POWDER。

平均粒径14μmのエリスリトールパウダーで、バイオフィルムやステインを効率的に除去します。


GBTでは、このAIRFLOW®によるバイオフィルム除去を、単なる「仕上げのクリーニング」として行っているわけではありません。


患者さん自身がセルフケアで取り切れない部分を、プロフェッショナルがサポートする。

そして、きれいになった状態を一緒に確認する。


そのうえで、

「次はここを自分で磨けるようにしよう。」

と、次回につなげていきます。


GBTの魅力|「歯磨きしなさい」から、「自分で歯を守る」へ。

今回の患者さんにとって、いちばん大きかったのは、


自分のお口の中を見て、

「自分はここが磨けていなかったんだ。」

と、自分自身で気づけたことです。


思春期の子どもに、

「ちゃんと歯磨きしなさい!」

と何度言っても、なかなか届かないことがあります。


それは、本人がサボっているからだけではありません。

「どこを、どう磨けばいいのか」

を知らないだけかもしれません。


もしかしたら、使っている歯ブラシなどの医療ツールの問題なのかもしれません。


だからこそ、私たち歯科医療者ができることがあります。


怒るのではなく、見せる。

教えるだけではなく、一緒にやってみる。

そして、患者さん自身ができるようになるまでサポートする。


GBTは「歯をきれいにするだけ」のクリーニングではありません。

GBTの目的は、ただ歯科医院で歯をピカピカにすることではありません。

患者さん自身が、自分のお口の健康を守れるようになること。


そのために、

SEE → THINK → TRANSFORM


患者さんのお口を「見る」。

自分のお口について「考える」。

そして、毎日の行動を「変える」。


私は、これこそがGBTの大きな魅力だと思っています。


【症例写真あり】GBT前後でこれだけ歯のコンディションは変わる

こちらがGBT前後の写真です。いかがでしょうか。

大量に繁殖したバイオフィルムは除去され、歯の色も白くなり、艶感も増しました。



今回の「やばい」という一言が、

「だから今日からここを磨こう。」

という行動につながっていけば、それは単なるクリーニング以上の価値があります。


歯科医院で100点にすることよりも、家に帰ってから毎日少しずつでも自分で歯を守れること。

それが、私たちTOMOE DENTAL CLINICが目指している予防歯科です。


SDAトレーナーのアンナ先生が実践する東大和市TOMOE DENTAL CLINICのGBT

TOMOE DENTAL CLINICでは、GBT Compassに基づいた8つのステップを大切にしながら、一人ひとりのお口の状態に合わせたプロフェッショナルケアを行っています。


院長の鈴木杏奈は、日本初のEMS公認SDA Trainerとして、GBTの考え方を日々の診療に取り入れています。





「クリーニングを受けたい」だけではなく、

「自分でお口の健康を守れるようになりたい」


そんな方にも、ぜひGBTを知っていただきたいと思っています。


齒と幸せに生きる。

東大和市のTOMOE DENTAL CLINICではみなさまの歯の健康をサポートできるよう

日々診療を行っています。


【症例写真・記事掲載について】

本記事に掲載している症例写真および症例内容は、患者さん・保護者の方に十分にご説明し、掲載・公開についてご同意いただいた上で掲載しています。また、患者さんのプライバシーに配慮し、個人が特定される情報は掲載しておりません。


<症例情報>

・患者 中学生・男性

・主訴 歯磨きが十分にできているか心配

・診療内容 GBT(Guided Biofilm Therapy)によるバイオフィルムの染め出し、セルフケア指導、プロフェッショナルクリーニング

・治療内容 GBT Compassに沿って、バイオフィルムの染め出し・ブラッシング指導を行った後、AIRFLOW®によるバイオフィルム除去

・診療費用33,000円(税込36,300円)※自由診療

・治療回数 1回※お口の状態やセルフケアの状況により、必要な回数は異なります。

・治療に伴うリスク・副作用

歯肉の炎症が強い場合には、処置後に一時的な出血や疼痛、知覚過敏などが生じることがあります。また、バイオフィルムの付着状況や歯肉の状態、セルフケアの状況によって、必要な処置や治療回数は異なります。


【決定宣材写真】.JPG

​鈴木 杏奈

​すずき あんな

​院長

自分の歯と、

一生生きていきたいあなたへ。
その場しのぎの治療ではなく、
10年後、20年後も

後悔しない選択を。
歯は、人生の質を決める

大切な一部です。

痛みを取るだけ、

悪いところを治すだけの治療では、
本当の意味で

歯を守ることはできません。
なぜそうなったのか、

何を変えるべきなのか。
原因に向き合わなければ、

同じことを繰り返してしまいます。

私たちは、

【齒と幸せに生きる】ことをゴールに、
削る・抜く前に

できることを最後まで考え、
あなた自身の歯を残す選択を

大切にしています。

「できることはすべてやりたい」
「もう後悔したくない」
そう思ったとき、

ここがあなたの選択肢で

ありたいと願っています。

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